欧州メーカー情報
社 名 :
BEMO(ベモ)
所在地 :
ドイツ ウヒンゲン
ゲージ :
HOm HOe
総評
スイスメーターゲージおよびドイツナロー専業のメーカー。これも旧レーバー社の生き
残りで急成長したもので。ロコ社と似た生い立ちである。ただしマーケットは狭く競合
他社の出現を非常に嫌っている。過去STLやD+Rなどの新興メーカーがHOm業界
に参入したが両社の新製品が発表されるやいなや同種製品で安価、高品質のものを急速
に開発し両社の発売時期より前に発売。芽生える前に刈り取ってしまった。この強者の
戦略は模型界で話題になった。1997年ころより戦いも落ち着き平穏な製品開発になっている。
日本では1992年ころより日本型ファンが興味を持ち、趣味誌などでも取り上げら れる程になった。一時はBEMO社長が驚くほどの売れ行きを見せたが、もともと総製
品数が少なく案外奥が浅いこともあって程なくブームも終結した。 技術者であった 前社長を交通事故で失い、後継技術者も独立するなど動きが激しかったが1998年より前社長の息子が転職して後を継ぐことになった。2010年ころより一部製品は中国製になった。
製品化の傾向
実車の勢力通りRhBが主体でFO,MOBなどが少数製品化されている。ドイツナロー用の蒸気
機関車はダイカストのキット製。少量受注生産のラインが近年活発で過去ブラスメーカーが製品化していたものをブラス、ダイカストなどで製作し人気を呼んでいる。
製品の特徴(上回り)
フルスケール指向で他大メーカーが舌を巻くほどの精密性を誇っている。
製品の特徴(下回り)
上回りの優秀さに比べて当初は安価マブチモーターを使用するなど貧弱であったが近年の製品は高性能モーターを使いはじめ走行音も静かになってきた。またラックレールシステムを
新開発するなど魅力的な製品指向である。しかしながらレールの決定版が無く貧弱なレールシステムの改定が課題。
価格帯
高価である。販売台数が少なく一台あたりの単価が高いため高価にならざるを得ない。 |